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早期退職後の資産を44年分で再試算|退職金入金前の棚卸し

退職後の資産棚卸しと44年分の再試算。資産と収入・住宅ローン・支出の見直しを示す。 資産公開
この記事は約9分で読めます。

退職から10日あまりが経った、2026年7月時点の記録です。退職金は当時7月・8月に分けて入る予定で、まだ手元には届いていませんでした。それでも、iDeCoへの移換手続きの申し込みや資産の棚卸しが進み、試算の前提を見直せる状態になりました。

5月の再試算記事で、退職後の実際のデータがたまったら試算し直す、と書いていました。それには少し早いのですが、当時使っていたAIで、資産状況を見直して44年分の家計をもう一度計算してみました。

退職の背中を押してくれた最初の試算や、年金受給時期を9パターンで考えた記録と、数字がどう違ったのか。今日は、当時見た結果と、その数字を参考にどう判断したかを書き残します。


📌 この記事でわかること

  • 当時の試算表・グラフと、数字を見て考えたこと
  • 支出・相場・年金など、見直した前提
  • その後の確認と、当時の判断の位置づけ

今回使ったAIと、計算資料の扱い

元の記事には使用AIを「Claude Fable 5」と記録していました。ただ、モデルの名称や性能の紹介は、計算結果の正しさを裏付けるものではありません。現在この記事で残すのは、当時の資産棚卸し・計算条件・掲載結果です。

当時の記事に残った記録現在の確認状況
実行内容モンテカルロ1万回、20パターン以上という記述
確認できるもの棚卸し値・本文の入力条件・結果表・4枚のグラフ
確認できないもの元プログラム・全出力表・各条件が実装された内容

当時は、モデルが新しくなったことに期待していました。しかし、新しさや詳しい説明だけで、税・社会保険料や運用ルールが正しく組み込まれたと判断するべきではありませんでした。

一方で、リバランスや下落年の取り崩し順序まで条件として整理できたことは、家計を考える助けになりました。ここは元の記録として残し、実際に計算へ反映されたかという確認とは分けます。


今回の前提──7月時点で資産を棚卸しした

ベースは3月の記事で公開した条件です。資産額は7月の棚卸し値に置き換え、入金予定の退職金や学費も考えました。まず、当時の本文に書いた主な前提を整理します。

  • 保有資産:6,806万円(7月時点の棚卸し値。退職金入金前)
  • 退職金:当時は2,400万円、税引後約2,339万円、7月・8月入金予定と記載
  • 企業型DCからiDeCoへの移換と、60歳から20年で受け取る案
  • 学費の残り:70万円という当時の見込み
  • 通常ケースのインフレ年2%、悲観ケース年3%を長期間置く仮定

期間は2070年まで。旧図では「私101歳」という年齢表示も用いていますが、年齢・年の対応は当時のラベルとして残しています。楽観・通常・悲観の3ケースは、将来どれが起きるかを予測した確率ではなく、条件を変えて考えるための設定です。


その後の実績:退職金が入金された記録では、実際は7月・9月の入金で、額面合計2,450万円、税約57.7万円、手取り約2,392万円となりました。当時の予定2,400万円・税引後約2,339万円とは異なります。勤続33年3か月は、退職所得控除で1年未満を切り上げるため34年として扱います。国税庁の退職所得の説明も確認しました。本文概要と入力ではDC残高やローン残高も食い違いがあるため、同じ値に直した再計算をしたものとは扱いません。iDeCoの掛金・拠出予定、失業給付や扶養の予定も当時の見込みであり、制度上そのまま実行できる条件とは限りません。

シミュレーション結果

結果①:3シナリオの資産推移

2070年までの保有資産残高の推移グラフ。楽観・通常・悲観の3シナリオ
当時の一定条件の推移図。2070年の通常約10.3億円という線は、モンテカルロの中央値約3.6億円と別の表示です。

まず、毎年の相場のぶれを発生させず、設定した利回りで進むケースです。旧図では、2070年の残高は楽観約31億円、通常約10.3億円、悲観約0.4億円という線になっています。これらは、次に示すモンテカルロの中央値とは別の計算表示です。

この線だけを見れば、悲観ケースでも資産が残っているように見えます。ただ、暴落の時期や取り崩し順序による変動は、こうした一定条件の線だけでは分かりません。


結果②:当時のモンテカルロ結果──通常21.3%

モンテカルロ法1万回による総資産の分布(通常シナリオ)のファンチャート
当時の通常ケースの図。中央値や帯は旧計算の表示で、将来の資産残高を保証するものではありません。

当時、通常ケースを「1万通り」として掲載した図です。結果表の値も、そのまま当時の表示として残します。

シナリオ 2070年までの枯渇確率 2070年の中央値残高
楽観 5.1% 約14.5億円
通常 21.3% 約3.6億円
悲観 65.6% 枯渇(中央値でもゼロ)

真ん中の結果では残高が大きく増える一方、下側の結果では資産がなくなる。この幅を見て、私は中央値だけで安心することはできないと感じました。5月の図にも似た形はありましたが、形が似ていることだけで計算の正しさを確認したわけではありません。

モンテカルロ法1万回による総資産の分布(悲観シナリオ)のファンチャート
当時の悲観ケースの図。起こる確率を求めた図ではなく、設定した厳しい条件での表示です。

悲観ケースの旧図では、中央値が2060年頃にゼロへ近づいています。「利回りを低く置き、インフレ3%が44年続く」という厳しい前提として受け止めました。ただ、この条件が現実になる可能性を図から判断することはできません。


結果③:住宅ローンの繰上返済を6通りで比べた

住宅ローン繰上返済額別の資産枯渇確率の比較棒グラフ
当時の6通りの繰上返済比較図。わずかな差が返済額の効果か、試行のばらつきかは再確認できません。

3月の試算では一部返済がやや有利という回答でした。今回は0円から全額まで6通りを並べ、通常・悲観ケースの値はほぼ同じか、少し高くなる表示でした。これは当時の出力の比較で、「繰上返済は一般に効かない」という結論ではありません。

当時の本文には、全額返済で利息を約88万円節約できるという概算も書いていました。一方、手元の資金が減ることも考え、私は繰上返済をせず、予定どおり返済を続けることにしました。約88万円や各ケースの差は元計算を再確認できず、とくに小さな確率差を返済額の効果と断定しません。


当時の返済額楽観の表示値通常の表示値悲観の表示値
0円5.1%21.3%65.6%
200万円4.9%21.4%65.9%
400万円4.9%21.5%66.3%
600万円4.9%21.6%66.7%
800万円4.8%21.6%67.0%
全額・図では約1,000万円4.7%21.6%67.4%

過去のシミュレーションと並べてみる

時期2070年までの当時の表示値2070年の当時の中央値比較上の注意
退職決断時・3月の記事1.5%1,247万円入力条件・計算方法は同一と確認できない
5月の記事31.8%約1.3億円支出調整の扱いに本文と図の食い違いあり
6月の年金9パターン27.4〜31.0%1億2,858万〜1億6,122万円9通りの2070年の表示。妻87歳の観測点とは別
7月の通常ケース21.3%約3.6億円資産額・条件を見直した当時の出力

並べてみると、数字の変化の大きさに改めて驚きます。ただ、同じ入力・同じ実装を使った精度比較ではありません。

最初は1.5%を見て退職を決める支えにしました。その後は20%台、30%台の値が表示され、不安にもなりました。資産額が増えても確率が上がることがある、と感じた経験は残りますが、これだけで古い試算が甘かったと証明したわけではありません。

以前は「数字が同じ水準に収束してきたので当てにできる」と書いていました。しかし、前提が異なる計算の値が近いだけでは、正しさの確認になりません。また、6月の18.9%は妻87歳という途中の観測点、27.4%は2070年までの値でした。この2つを同じ期間の幅として並べていた箇所を訂正しました。


支出・収入・年金──当時考えた打ち手

21.3%という値にどう向き合うか。私は、何十年も生活を固定するのではなく、資産や体調に応じて支出や働き方を見直せないか、と考えました。

当時、打ち手ごとに「1万回ずつ計算」として残した値は次のとおりです。条件の実装や、年金の制度反映を現在確認できないため、実行すればこの効果が得られるという予測ではありません。

  • 資産が6,000万円を割った年に、生活費を月35万円から32万円へ:通常21.3% → 当時の表示15.7%
  • 65歳まで月5万円の収入を得る案:通常21.3% → 当時の表示17.8%
  • 年金を70歳まで繰下げる案:通常21.3% → 当時の表示18.8%
  • 複数の案を組み合わせる:通常21.3% → 当時の表示11.4%、悲観65.6% → 46.5%

私にとって参考になったのは、毎年ずっと我慢する案だけではなかったことです。悪い年に支出を見直す、少し収入を得る、受給時期を考える。ただ、年金を待つ間の生活費や加給年金の条件なども確認が必要です。安全資産の多少だけで、枯渇リスクが必ず改善・悪化するとも言えません。


結論:定期的に棚卸しし、前提を見直す

1.5%、31.8%、21.3%。同じ自分の人生を考えているのに、数字はこれだけ動きました。入力する資産や条件が変わり、計算方法も同じとは確認できません。だから、一つの数字だけを答えとして抱え込まないことが大事だと感じています。

資産の棚卸しをし、実際の収入・支出と、前に置いた見込みを比べる。必要なら生活や運用を少し見直す。この繰り返しを、退職後の資産管理で大事にしたいと思います。AIを使う場合も、計算の入力・処理・出力を保存し、比較できる状態にする必要があります。

当時は、次は年末の棚卸しでまた確認しようと考えていました。数字の上下だけでなく、どの前提が実績と違ったか、そのとき何を判断したかも記録していきたいところです。


参考:当時AIに渡した条件の記録

元の記事では、3月の入力条件をもとに、7月の数字へ更新したプロンプト全文を載せていました。ここでは、家計の前提が分かる部分を整理して残します。これは当時の入力の記録で、再現確認済みの計算手順ではありません。

同じ文章をAIへ渡しても、同じ計算・同じ結果になるとは限りません。ご自身の条件で考えるときは、年金や税の扱い、月の支出に何を含むか、退職金やDCを二重計上していないかも確認してください。

当時の入力項目入力値・ルールの記録
現金・国債現金412万円、個人向け国債20万円
投資信託全世界1,197万円、米国株1,711万円、NASDAQ100 364万円
個別株1,189万円。配当年3.5%、元本利回り年1%という仮定
DC等本人移換中のDC 1,612万円、妻iDeCo 300万円。本文概要の本人DC 1,400万円とは食い違い
資産合計入力の内訳合計は6,805万円。本文の6,806万円との差1万円は表示・丸めの差として記録
期待利回り・変動幅米国株9%・18%、全世界7%・18%、NASDAQ100 15%・20%という仮定
生活費・特別費生活費月35万円。そのほか特別費年40万円という条件
住宅ローン残高約1,050万円という本文と、固定900万円+変動約200万円という入力に食い違い。返済月約9.5万円は生活費と別
公的年金本人65歳年200万円、妻65歳年140万円、加給年40万円という当時の仮定
そのほかの受取案個人年金は60歳から年30万円を6年、本人iDeCoは60歳から20年の分割取崩案
現金・債券の目標リバランス対象から現金1,000万円、国債500万円を確保
投資信託の目標比率米国株50%、全世界45%、NASDAQ100 5%。目標から±5%の範囲内なら売買しない案
下落年の取り崩し前年比でリスク資産がマイナスなら補充・リバランスを休み、現金、次に債券を使う案

※この記事の内容は個人の資産運用・シミュレーションの記録であり、投資を推奨するものではありません。投資は元本割れ等のリスクを伴います。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。

📊 これまでの資産推移をまとめて見たい方は「月次資産公開まとめ」をご覧ください。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。関東在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職しました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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