📌 この記事でわかること
- 退職後に「我慢する」と決めていた支出を、それでも使うと判断した線引き
- Pixel 9 Pro XLの下取りで、実質いくらになったのか(金額を公開)
- Pixel 11 Proの256GBモデルを選ぶとメモリが12GBになる点と、実際の影響
ガジェット好きが高じて、長年iPhoneとPixelの2台持ちを続けています。Pixelは6、7、9 Pro XLと乗り継ぎ、iPhoneも8、XS Max、12 Pro、13、13 Pro Max、15、17と、ほぼ毎年何かしら触れてきました。モバイル回線を何度も渡り歩いてきたのも、元をたどれば同じ性分です。
だいたい2年ごとに機種を買い替えるのが習慣になっていましたが、2026年6月末で退職した今回ばかりは「もう買い替えはしばらく我慢しよう」と思っていました。収入が途切れる中で、新しいスマートフォンは典型的な「なくても困らない支出」だからです。
それなのに結局、Pixel 9 Pro XLからPixel 11 Proへ買い替えることにしました。今回は、その経緯と、実際にセットアップして使ってみた印象を記録として残しておきます。我ながら都合のいい理屈も並べていますので、そのあたりも含めて正直に書きます。

背中を押した3つの理由
買い替えを決めた直接のきっかけは、次の3つでした。
- 2年使用してバッテリーの劣化を感じ始めていたこと
- 下取り見積もり額が想像より大きかったこと
- XLサイズを少し持て余していると感じていたこと
特に下取り額の大きさは想定外でした。今回は下取りキットを利用して、旧機種Pixel 9 Pro XLの即時充当を選択しています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本体価格(Pixel 11 Pro Obsidian 256GB SIMフリー) | 174,800円 |
| 下取り見積もり額(即時充当) | -87,100円 |
| 実質支払額 | 87,700円 |
| (参考)Googleストアポイント付与 | 30,900ポイント |
本体価格の半分程度を下取りでまかなえた計算になり、この金額感が「今回は買い替えてもいいか」という気持ちを後押ししました。2年前の機種にこれだけの値がつくのは、正直ありがたい誤算でした。
さらに今回は、Googleストアのポイントが30,900ポイント付きました。支払額87,700円に対してこの還元ですから、差し引きで考えると5万円台で買えた計算になります。ここまで来ると、背中を押されるというより、背中を強めに押された感じでした。
ただし、このポイントの使いみちはGoogleストアの中に限られます。現金がそのまま戻ってくるのとは違いますし、使わずに失効させてしまえば意味がありません。「実質5万円台」と言い切るのは、少し都合がよすぎる計算だとも思っています。
自分を正当化する言い訳は、いくらでも出てくる
正直に告白すると、上記の理由に加えて、頭の中では次のような言い訳もぐるぐる回っていました。
退職後は支出を絞る立場のはずなのに、数字が味方してくれると、こうもあっさり自分を許してしまうものかと、我ながら苦笑いしています。
しかも、よく考えるとどれも理屈が怪しいのです。賞与も退職金も、もともと資産シミュレーションに織り込み済みのお金で、新しく降ってきたわけではありません。控除が増えたぶんの手取りにしても、使っていい臨時収入というより、単に想定の誤差の範囲です。それを「余裕ができた」と読み替えているだけ、というのが実際のところだと思います。
ただ、衝動だけで決めたわけではなく、バッテリー劣化やサイズ感といった実用面の理由があった上での判断だった、というのは自分の中で一応の線引きにしています。
「洗濯機の次はスマホか」と言われそうですが
ここまで書いていて、自分でも少し引っかかっていることがあります。
つい先日、13年使ったドラム式洗濯機と冷蔵庫を買い替えた話を書いたばかりです。あちらは合計で約50万円。しかも、我が家が資産シミュレーションで置いている「特別費は年40万円」という枠を超えた、という話まで書いています。その2日後にスマートフォンの買い替え記事では、さすがに「使いすぎではないか」と思われても仕方がありません。
自分なりの整理を書いておくと、この2つは性格がまったく違う支出だと考えています。
| 洗濯機・冷蔵庫 | スマートフォン | |
|---|---|---|
| 性格 | 壊れたので必要に迫られた更新 | なくても困らない買い替え |
| 選択の余地 | 買わないという選択肢がない | 我慢しようと思えばできた |
| 実質の負担 | 約50万円 | 約8.8万円(下取り充当後) |
| 位置づけ | 特別費の枠 | 趣味・娯楽の枠 |
家電のほうは、買わなければ生活が回りません。一方でスマートフォンは、完全に趣味の領域の支出です。同じ「買い替え」でも、財布の中の別の引き出しから出しているつもりでいます。
とはいえ、これも結局は自分の中での整理にすぎません。財布はひとつですし、出ていくお金に色はついていない。家計は毎月きちんと記録しているので、年間で見て趣味の枠が膨らみすぎていないかは、これから月次でチェックしていくつもりです。言い訳で終わらせないためにも、数字は残しておこうと思います。
256GBを選ぶと、メモリは16GBから12GBに減る
今回の買い替えで唯一気になったのは、メモリの容量でした。
Pixel 11 Proは、ストレージ容量によって搭載メモリが変わります。私が選んだ256GBモデルは12GB、512GBと1TBのモデルは16GBという構成です。前に使っていたPixel 9 Pro XLが16GBだったので、数字だけを見ると「退化」に見える買い替えになります。16GBが欲しければ512GB以上を選ぶしかなく、当然その分だけ本体価格も上がります。
ここは少し悩みましたが、自分の用途を整理してみると、写真や動画の撮影、Web閲覧、YouTube視聴、X、LINEが中心で、負荷の高い処理は行いません。この使い方であれば12GBでも実用上は問題ないだろうと判断し、256GBモデルで購入を決めました。
もし本格的なゲームや動画編集をされる方であれば、この差は無視できないかもしれません。カタログの型番だけでは分かりにくい部分なので、購入を検討される方は容量とメモリの組み合わせを確認しておくとよさそうです。
周辺アクセサリも一新した
本体だけでなく、ケースと保護フィルムも新調しました。それぞれ選んだ理由を書いておきます。
ケース:MagSafeでiPhoneと共通化する
ケースはSpigenのMagSafe対応モデルを選びました。理由は、普段iPhone用に使っているMagSafe充電器やスタンドを、Pixel側でも使い回したいと考えたためです。
今後、モバイルバッテリーなどもMagSafe対応のものに揃えていく予定で、2台持ちでも共通のアクセサリを使えるようにしておくと、身の回りの持ち物がシンプルになります。退職後に断捨離を進めてきたので、これ以上ものを増やさないという意味でも、規格を揃えておく効果は大きいと感じています。Spigenを選んだのは、製品精度が高く保護性能もしっかりしているメーカーという安心感があるからです。
今回選んだのはSpigen ウルトラ・ハイブリッド・マグフィット(Pixel 11 Pro用・MagSafe対応)のフロスト・ブラックです。
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フィルム:ガラスで失敗した経験から
保護フィルムは、前面カメラ穴なしタイプのものを選びました。以前使っていたPixel 9 Pro XLでも同じシリーズの製品を使っていましたが、カメラ穴があるタイプだとインカメラ部分が少し目立つ印象があったため、今回もカメラ穴なしを継続しています。素材はガラスフィルムより軽量なPET製で、硬度は9Hと十分です。
実はPixel 9 Pro XLのときに、ガラスフィルムを選んだところ指紋認証の精度が悪くなり、買い直した経験があります。千円前後のものですが、失敗して買い直すというのが一番もったいない。その反省から、指紋認証に影響が出にくいこのタイプを選んでいます。
今回使っているのはミヤビックスの前面カメラ穴なしタイプ(Pixel 11 Pro用・9H PET製)です。![]()

セットアップ直後の使用感
本体到着後、セットアップと環境設定を行いました。まだ使い始めたばかりで、腰を据えて評価できる段階ではありませんが、現時点での印象を記録しておきます。今後使い込むうちに変化があれば、随時追記していく予定です。
バッテリー持ち
今のところ、これまでの機種と大きな差は感じていません。旧機種で劣化を感じていた分、新品になったことでの体感の違いはありますが、機種としての持ち自体は大きく変わらない印象です。
メモリ減少(16GB→12GB)の影響
懸念していたメモリの減少ですが、写真や動画撮影、Web閲覧、YouTube、X、LINEという普段の用途では、今のところ変化を感じていません。想定していた通り、負荷の高い処理を行わない使い方であれば問題なさそうです。
ケースの使用感
本体自体が旧機種より小さくなったことに加えて、ケースも比較的スリムなため、持ちやすさが向上しました。それでいて耐衝撃性能もある程度期待できそうな作りで、Spigenらしい安心感があります。XLを持て余していた身としては、この違いが一番うれしいところです。
フィルムの使用感
指紋認証への影響は感じられず、感度も良好です。旧機種でガラスフィルムを使って認証精度が落ちた経験があっただけに、この点は一番気にしていましたが、今のところ快適に使えています。
カメラ性能──超望遠は「AIが描いている」と意識して使う
最大120倍の超解像ズームは、これまでのスマートフォンのカメラとは次元の違う体験でした。通常の撮影では従来の機種と同様に自然な写りで問題ありません。
ただ、100倍前後の超望遠域を使うと、AIが画像のボケを補正するため不自然さが出ることがあります。特に気になったのが文字です。遠くの看板などを撮ると、実際には存在しない文字に補正されてしまうことがありました。「写真を撮っている」というより「AIに描いてもらっている」に近い領域があるということだと思います。
記録として残す写真、たとえば看板や案内表示を後で読み返すつもりで撮るような場面では、そのまま信用しないほうがよさそうです。おもしろい機能ではありますが、この点は理解した上で使う必要がありそうだと感じています。
AI機能──音声入力が想像以上に実用的
キーボードでの高度なAI音声入力が非常に便利です。どのアプリでも使えるため、長文を作成する場面で特に効果を感じます。
ブログの下書きなどはもちろん、LINEのような簡単なメッセージでも、話し言葉をそのまま自然な文章に補正してくれるので、ちょっとした返信の手間が減ります。時間の余裕はできたはずなのに、こういう道具に助けられるとやはり楽だと感じるあたり、現役時代の癖が抜けていないのかもしれません。
「根拠のある支出」なら、退職後も使うところは使う
退職後は「不要な支出は控える」が基本方針です。車は退職前に売却しましたし、通信費も削れるだけ削りました。使わないものは、迷わず手放す方針でやってきています。
その一方で、今回の買い替えには、バッテリー劣化、下取り額、サイズ感という具体的な理由がありました。もちろん投資や退職金・賞与の金額を言い訳にした側面もありますが、根拠のある判断であれば使うところは使う、というのも今の自分の中の一つの答えです。
削るところは削り、残すところは残す。何でもかんでも切り詰めると、結局のところ長続きしないと思うのです。ただ、その「根拠」を自分に都合よく作り出す名人でもあるということが、今回よく分かりました。次に何か欲しくなったときは、この記事を読み返してから決めようと思います。
実際に使ってみて、メモリ減少の影響もほぼなく、カメラやAI機能では新機種ならではの進化も感じられました。同じようにセミリタイア後の支出との向き合い方を考えている方の参考になれば幸いです。
※価格・仕様は2026年8月時点で私が確認したものです。下取り金額は端末の状態や時期によって変わります。Pixel 11 Proのメモリ容量はストレージ構成によって異なりますので、購入前にGoogleストアなどで最新の仕様をご確認ください。

