PR

56歳、早期退職した年にサッカー観戦を始めたら、知らなかった世界が見えてきた

退職後の暮らし
この記事は約8分で読めます。

2026年6月末に33年間勤めた会社を早期退職して、2か月あまりが経ちました。

退職後は旅行に出かけたり、平日に買い物をしたり、会社員時代にはなかなかできなかった時間の使い方を少しずつ楽しんでいます。そんな中、最近思っていた以上に増えているのがサッカー観戦です。

今年に入って観戦したのは、今のところ7試合。対戦相手を含めると11クラブの試合を見ることができました。自分でも「結構行っているな」と思います。

ただ、もともと熱狂的なサッカーファンだったわけではありません。きっかけは子どもでした。

そして何度かスタジアムへ行くうちに、サッカーそのものだけでなく、そこで応援している人たちを見ることも面白いと感じるようになりました。33年間会社員を続けてきた私にとって、今まであまり接することのなかった世界でもあります。

今回は、早期退職した年にサッカー観戦を始めて、最近感じていることを書いてみます。

10年間、一つのスポーツを続けていた

振り返ってみると、私はもともとスポーツが好きでした。中学、高校、大学と、10年間ずっと一つのスポーツを続けていました。

体を動かすことも好きでしたし、スポーツを見ることも好きでした。学生時代の自分にとって、スポーツはかなり大きな存在だったと思います。

ところが社会人になり、仕事が忙しくなるにつれて、少しずつスポーツから離れていきました。特に仕事での責任が大きくなるにつれて、生活の中で仕事が占める割合も増えていきました。

スポーツが嫌いになったわけではありません。仕事以外のことに使う時間や気持ちの余裕が、少なくなっていたのだと思います。

そう考えると、退職して新しい趣味を見つけたというより、昔から好きだったものが、また自分のところに戻ってきたという方が近いのかもしれません。

きっかけは子どもとJリーグの招待

サッカーを観に行くようになったきっかけの一つは、子どもが横浜F・マリノスを応援していたことでした。それに加えて、今年はJリーグの試合に招待される機会が何度かありました。

「せっかくなら行ってみようか」

最初はそのくらいの感覚です。ところが、一度行ってみるとなかなか面白い。また機会があれば行ってみる。そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば7試合になっていました。

J1だけではなく、J2、J3の試合も観戦しています。カテゴリーによってスタジアムの雰囲気も違いますし、応援の雰囲気も違います。

このあたりは面白かったので、J1・J2・J3を観戦して感じた違いとして、別の記事にあらためて書いてみました。

最初は完全に「見る側」だった

最初にスタジアムへ行ったときは、当然ながら完全に「見る側」でした。周囲のサポーターが歌っているチャントもよく分かりません。

それでも何度か観戦していると、同じチャントを耳にするので少しずつ覚えてきます。周りに合わせて手を叩いてみる。次は少し声を出してみる。子どもから応援グッズを借りて持っていくこともあります。

そうしているうちに、単にサッカーを「見る」だけではなく、周囲の人たちと一緒に「応援する」こと自体が面白くなってきました。

大勢の人が同じチームを応援して、一斉に手を叩いたり声を出したりする。会社員時代の日常では、なかなか経験しなかった感覚です。

「すげえな」と思っていた人たち

サッカー観戦を始めて、もう一つ面白いと感じたのがサポーターの人たちです。

試合のある日は、電車の中でもチームのユニフォームを着た人を見かけます。若い人も多く、ユニフォームだけでなく、いろいろな応援グッズを身につけている人もいます。

以前の私なら、「すげえな」くらいに思って終わっていたと思います。最近よく聞く「推し活」も、自分とは少し違う世界の話だと思っていました。

ところが、自分が何度かスタジアムへ行くようになると、少し見え方が変わってきました。「こういう楽しみ方もいいな」と思うようになってきたのです。

まだ子どもからグッズを借りている程度ですが、自分でも少しやってみたいと思うようになりました(笑)。

遠くから応援に来るサポーターに驚いた

特に驚いたのが、アウェイチームのサポーターです。Jリーグには全国各地にクラブがあります。対戦相手によっては、かなり遠くからサポーターがやってきます。

チームのユニフォームを着て、応援グッズを持ち、大勢で一丸となって自分たちのクラブを応援しています。

遠方から来るとなれば、交通費もかかります。場所によっては宿泊も必要でしょう。もちろん時間も使います。それでも応援に来る。

最初は単純に、「そこまでして応援に来るんだ。すごいな」と思いました。でも、何度かスタジアムへ行くうちに、それだけではないと思うようになりました。

試合を見ることだけが目的ではなく、遠征することも、仲間と会うことも、ユニフォームを着ることも、一緒に声を出すことも含めて、その人にとっての楽しみなのだと思います。そう考えると、サッカーも「推し活」の一つなのかもしれません。

そして、そこまで夢中になれるものがあることを、少し羨ましいとも感じました。

年配のサポーターを見て思ったこと

スタジアムにいるのは若い人だけではありません。私と同年代、あるいはもっと上の年代と思われる方もたくさん見かけます。

夫婦でユニフォームを着て応援に来ている人もいます。一人で来て、熱心に声を出して応援している人もいます。

そういう姿を見ていると、「本当にスポーツが好きなんだろうな」と思います。同時に、「仕事以外に、こんなに夢中になれるものがあるのはいいな」とも感じます。

そして正直なところ、少し羨ましくもなりました。これは会社員だった頃には、あまり考えなかったことでした。

会社員の「普通」が、自分の普通になっていた

私はIT企業で33年間働きました。会社員を長く続けていると、日常的に接する人の多くも会社員になります。

仕事をして、給料をもらって、休日を過ごして、また会社へ行く。もちろん人によって生活は違いますが、長くその世界にいるうちに、そうした生活や価値観が自分にとっての「普通」になっていたように思います。

ところが会社を辞めてスタジアムへ行ってみると、いろいろな人がいます。

  • 学生
  • 20代、30代くらいの若い人
  • 小さな子どもを連れた家族
  • チームグッズをたくさん身につけた人
  • 遠方から遠征してきた人
  • 夫婦で応援している年配の人
  • 一人で来て熱心に声を出している人

みんな、それぞれの楽しみ方をしています。会社員時代に自分が見ていた世界は、世の中のほんの一部分だったのかもしれません。

場所を変えると、出会う人が変わる。出会う人が変わると、自分が「普通」だと思っていたものも少し変わる。サッカー観戦を始めて、そんなことも感じています。

翌日が少し眠いくらいなら気にならない

早期退職して大きく変わったのが、時間の使い方です。サッカーは夜の試合も多く、試合が終わってから帰宅すると結構遅くなります。

会社員だった頃なら、「明日も仕事だからな」と考えていたと思います。今は翌日の仕事を気にする必要がありません。

帰りが遅ければ、翌日はちょっと眠い。でも、それだけです(笑)。

翌日の仕事を考えずに最後まで試合を楽しめる。退職して得た「時間の自由」というのは、こういうところにもあるのだと感じています。

「貯める」だけでなく、体験にもお金を使いたい

お金に対する考え方も、少しずつ変わってきました。会社員時代は資産形成を続けていたこともあり、常にどこかに「節約」という意識がありました。

無駄なお金は使わない。できるだけ貯める。そして投資に回す。そんなことを長く続けてきました。その積み重ねがあったからこそ、56歳で早期退職するという決断もできたのだと思います。

ただ、実際に退職してみると、少し考え方が変わってきました。

ある程度の資産を築くことができた。それならこれからは、自分が楽しいと思える体験には、あまりケチらずに少しお金を使ってもいいのではないか。最近はそんなふうに考えています。

妻からも、「最近、少し変わったね」と言われました。

もちろん、節約をやめるということではありません。これまでは「どうやって貯めるか」を考えることが多かった。これからは「何に使ったら自分たちが楽しいのか」も考えていきたい。少しずつ、そんな方向へ変わってきているようです。

遠くから時間とお金を使って応援に来るサポーターへの見方が変わってきたのも、自分自身のお金に対する考え方が変わり始めたからなのかもしれません。

以前は私が、子どもにスポーツを経験してほしいと思っていた

考えてみると、子どもが小さい頃から、私はスポーツを経験してほしいと思っていました。自分自身が中学から大学まで10年間、一つのスポーツを続けた経験があったからです。

スポーツを通じて、自分とは違う人と出会う。チームで何かをする。うまくいかなくても努力する。勝つこともあれば、負けることもある。そうした経験は、子どもが成長するうえでプラスになるのではないかと私は考えていました。

学校を選ぶときにも、スポーツにしっかり取り組める環境を意識しました。

これはあくまで我が家の場合ですが、結果として子どもはスポーツを通じていろいろな刺激を受け、学生時代の仲間との関係も続いています。スポーツを経験させて良かったと私は思っています。

そして今になってみると、少し面白いものです。以前は私が子どもにスポーツを経験してほしいと思っていた。今度は子どもがきっかけになって、私がもう一度スポーツを楽しみ始めています。

次は「見る」だけではなく、もう少し応援してみたい

これから私がどこまでサッカーにハマるのかは、自分でも分かりません。全国各地を遠征するほどのサポーターではありませんし、応援についてもまだまだ知らないことばかりです。

それでも、機会があればこれからも積極的にスタジアムへ行きたいと思っています。今後もっと応援してみたいと思っているのが、横浜F・マリノスと横浜FCです。

せっかくならチャントなども少しずつ覚えて、周りのサポーターと一緒に応援できるようになりたい。

これまでは「サッカーを見に行く」という感覚でした。そのうち、「今日はサッカーを応援しに行く」と言えるくらいになったら、それも面白そうです。

33年間の会社員生活を終えて、自由な時間が増えました。退職する前は、お金が足りるか、手続きはどうするか、退職後に何をするか、いろいろ考えていました。

でも実際に会社を辞めてみると、何か大きな「第二の人生」をすぐに見つける必要はないのかもしれません。

今まで行かなかったところへ行ってみる。今まで接点のなかった人たちを見てみる。面白そうなら、自分もちょっとやってみる。それくらいでいいような気がしています。

サッカー観戦も、私にとってはまだその途中です。ただ、仕事以外に楽しめるものが一つ増えたことは間違いありません。

そのうち自分のユニフォームを買っていたら、そのときはまた記事にしたいと思います(笑)。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。関東在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職しました。このブログは、その決断と準備の記録です。

もも吉をフォローする
退職後の暮らし