今年になって、サッカーを観戦する機会が一気に増えました。今のところ観戦したのは7試合。対戦相手を含めると、11クラブの試合を見ることができました。
J1だけではありません。J2、J3の試合にも行きました。
私はサッカーについて詳しく語れるような人間ではありません。今年になってスタジアムへ足を運ぶようになった、ほぼ初心者です。
だからこそ面白かったのが、「同じJリーグでも、こんなに雰囲気が違うんだ」ということでした。
J1にはJ1の面白さがあり、J2にはJ2の面白さがある。そしてJ3に行ってみると、また違う面白さがありました。
今回は、実際にJ1・J2・J3を観戦して、初心者の私が感じた違いを書いてみます。あくまで私が観戦した試合で感じた個人的な印象ですが、これから初めてJリーグを見に行ってみようという方の参考になればと思います。
7試合で11クラブを見ることができた
今年、試合を見ることができたクラブは次のとおりです。
J1
- 横浜F・マリノス
- 鹿島アントラーズ
- 浦和レッズ
- FC東京
- FC町田ゼルビア
- 東京ヴェルディ
J2
- 横浜FC
- ジュビロ磐田
J3
- SC相模原
- ロアッソ熊本
- レノファ山口FC
合計11クラブです。
※所属カテゴリーは2026/27シーズンのものです(Jリーグ公式「J3リーグのクラブ一覧」ほか/2026年9月13日確認)。
特定のクラブをずっと追いかけていたわけではなく、いろいろな試合を観戦したからこそ、それぞれの違いが新鮮に感じられたのかもしれません。








J3は「地域のお祭り」のようだった
特に印象に残っているのがJ3です。初めて行ったときに感じたのは、「地域のお祭りみたいだな」ということでした。
小さな子どもを連れた家族がいたり、地域の人たちと思われる方がたくさん来ていたり。試合だけではなく、いろいろなイベントも行われていました。
クラブだけで盛り上げるというより、「地域のみんなで盛り上げよう」という雰囲気を私は感じました。
もちろん、これは私が観戦した試合で感じた印象です。ただ、J1とはまた違ったクラブとサポーターとの距離の近さのようなものがありました。
正直、観戦する前はJ3についてほとんど知識がありませんでした。でも実際に行ってみると、「これはこれで面白いな」と思いました。
サッカーを見に来たというより、その地域のイベントに参加して、その中にサッカーの試合もある。そんな感覚に近かった気がします。
J2では「上を目指す」熱を感じた
J2になると、また少し印象が変わりました。
地域の人たちを巻き込んで盛り上げようとしているところは、J3と同じように感じます。家族連れもいますし、試合以外のイベントもあります。
一方で私が強く感じたのが、「ここから上へ行く」という雰囲気です。
J1への昇格を目指す。一方で、結果が出なければ下のカテゴリーへ行く可能性もある。そうした競争の中で選手がプレーしていることもあり、試合から感じる緊張感もJ3とは少し違いました。
選手のプレーについても、素人の私が見てもレベルが一段上がったように感じました。外国籍の選手もいて、「この選手、うまいな」と思わされる場面も何度もありました。
また、私が観戦した試合では、来場者向けのイベントや応援グッズの配布などもありました。
サッカーを見てもらうだけではなく、「まずスタジアムに来てもらう」「来た人に楽しんでもらう」という工夫をいろいろしているのだと感じました。
実際、私自身もそうした企画をきっかけに観戦しています。そして一度行ってみて、「また行ってみよう」と思った一人です。
J1はやはりスケールが違った
そしてJ1です。スタジアムへ行って最初に感じたのは、やはりスケールの違いでした。
観客の数。応援の大きさ。会場の雰囲気。試合前後のイベント。そして何より、選手のプレーです。
私はサッカー経験者ではありません。細かい戦術などは分かりません。それでも、
「そこにパスを出すのか」
「それを止めるのか」
「そんなプレーができるのか」
と思う場面があります。自分では予想していなかったプレーが突然出てくる。これが見ていて面白い。やはりトップカテゴリーの選手はすごいなと、素直に思いました。
そして実際にスタジアムで見ていると、「これはお金を払って見る価値があるな」とも感じます。
テレビで見るサッカーとは違って、スタジアムではボールを持っていない選手の動きも見えます。サポーターの声も聞こえます。ゴールが決まった瞬間には、周囲の人たちが一斉に立ち上がる。これは現地へ行かないと味わえないものだと思いました。
J1が一番面白い、という話ではなかった
こう書くと、「J3よりJ2、J2よりJ1の方が面白かったのか?」と思われるかもしれません。でも、実際に行ってみて感じたのは少し違います。
J3には、地域との距離の近さや、みんなでクラブを盛り上げているような楽しさがありました。
J2には、それに加えて上のカテゴリーを目指して戦う熱や緊張感がありました。
J1には、トップレベルのプレーと大きなスタジアムならではの迫力があります。
同じサッカーなのですが、面白さの種類が違います。これは実際にそれぞれのカテゴリーを観戦してみて初めて分かったことでした。
ところで、なぜ今年こんなにJリーグを見ているのか
ここまで書いて、自分でも少し不思議に思います。私は去年まで、こんなにJリーグを観戦していませんでした。それが今年になって7試合。
なぜだろう?
一つは、子どもがサッカーを応援していたことです。そしてもう一つ大きかったのが、Jリーグの無料招待でした。私も実際に応募し、それがスタジアムへ行くきっかけになっています。
最初は単純に、「今年はずいぶん無料招待が多いな」と思っていました。
そして、もう一つ気になっていたことがあります。2026年はFIFAワールドカップが開催された年です。もしかするとJリーグも、ワールドカップで高まったサッカーへの関心を、Jリーグの観戦につなげようとしているのではないか。
そんなことを考えて、少し調べてみました。
本当にワールドカップからJリーグへつなげようとしていた
調べてみると、これは私の勝手な想像ではありませんでした。
2026年6月、Jリーグと日本サッカー協会(JFA)は、FIFAワールドカップ2026と2026/27シーズンの開幕に向け、過去最大規模となる共同プロモーションを実施すると発表しています。コンセプトは「街の誇りを、世界へ。」です。
Jリーグ公式の発表では、ワールドカップという日本代表への関心が大きく高まるタイミングを活用し、Jリーグと日本代表を一体的に発信するとしています。さらにワールドカップ終了後は、日本代表への関心をJリーグへの関心や来場、視聴につなげていくことも明記されていました。
なるほど。私が感じていた、「今年はワールドカップもあるし、Jリーグも新しいファンを増やそうとしているのでは?」という感覚は、どうやら間違っていなかったようです。
参考:Jリーグ公式「JリーグとJFAが過去最大規模の共同プロモーションを実施」(2026年6月10日公開/2026年9月13日確認)
2026/27シーズン開幕では22万人を無料招待
あわせて、大規模な無料招待も行われています。
2026/27シーズンの開幕に合わせた「2026/27明治安田Jリーグ開幕招待キャンペーン」では、抽選で全国22万人を招待。22万人です。改めて数字を見ると、かなりの規模です。
Jリーグは、スタジアム観戦に興味はあるものの、まだ来場したことがない人や、久しぶりに来場する人に観戦してもらうことを目的としていると説明しています。
まず一度、スタジアムへ来てもらう。そこで実際の試合や応援の雰囲気を体験してもらう。そして、「また来たい」と思ってもらう。
私自身が招待をきっかけに観戦するようになったことを考えると、まさにその一人だったのだと思います。
参考:Jリーグ公式「2026/27明治安田Jリーグ開幕招待キャンペーン 夏休みはJリーグを観に行こう!~全国で22万名様をご招待~」(2026年7月8日公開/2026年9月13日確認)
ワールドカップを経て、観戦者層は約573万人増加
さらに興味深かったのが、JリーグとJFAが発表した調査結果です。
日本代表を視聴・観戦した人、またはJリーグを観戦した人を合わせた「サッカー界全体の観戦者層」は、2026年2月の推計1,071万人から、7月には1,644万人になったそうです。約573万人の増加です。
※全国の15~69歳を対象にしたインターネット調査による推計です。
もちろん、この573万人すべてがワールドカップやJリーグのプロモーションだけによって増えた、と単純に言うことはできません。それでも、2026年のワールドカップを挟んで、サッカーを見る人の裾野が大きく広がったことがうかがえます。
Jリーグ開幕後、入場者数の記録を2節連続で更新
そして2026/27シーズンが8月に開幕すると、スタジアムへの来場者数にも大きな動きがありました。
J1・J2・J3を合わせた入場者数は、開幕節で47万6,112人となり、全カテゴリーを合わせた1節あたりの最多入場者数を更新。さらに第2節では48万1,544人となり、その記録をもう一度更新しました。
2節連続で最多入場者数を更新したことになります。
もちろん、これについても、「ワールドカップがあったから」「22万人を無料招待したから」と、一つの理由だけで説明することはできないと思います。クラブそれぞれの取り組みやイベント、これまで応援してきたサポーターの存在など、さまざまな要因があるはずです。
ただ、ワールドカップで高まったサッカーへの関心を、そのまま終わらせずJリーグへつなげようとしていたこと。そして実際に2026/27シーズンのスタジアムに多くの人が足を運んでいること。この二つは、Jリーグの公式発表から確認することができました。
参考:Jリーグ公式「JリーグとJFAが共同プロモーションを展開~FIFAワールドカップ2026が生んだ熱狂が国内サッカーへ波及」(2026年8月20日公開/2026年9月13日確認)
……これ、まさに私ではないか
ここまで調べてみて、ふと思いました。これ、まさに私ではないか(笑)。
私の場合は、
- 子どもがサッカーを応援していた
- そこへJリーグの招待企画があった
- せっかくだから行ってみた
- 思っていた以上に面白かった
- また別の試合へ行った
- J1だけでなく、J2、J3にも行ってみた
- 気がつけば7試合、11クラブ
- 最初は分からなかったチャントも少しずつ覚えてきた
- 周りに合わせて手を叩いたり、声を出したりするようになった
そして今では、横浜F・マリノスと横浜FCをもう少し応援してみたいと思っています。
私はまさに、「まず一度スタジアムへ来てもらう」ところから始まり、「また行ってみたい」に変わった一人です。どうやら私は、Jリーグの作戦に見事にはまったようです(笑)。
でも、これはなかなかいい「作戦」だと思う
もちろん、Jリーグからすれば観客が増え、その中から継続して応援してくれる人が増えることには大きな意味があるのでしょう。一方、私にとっても悪い話ではありません。
招待というきっかけがなければ、これほどいろいろな試合を観戦することはなかったかもしれません。
J3の地域のお祭りのような雰囲気も知らなかった。J2の上を目指す熱も知らなかった。J1のプレーを生で見る面白さも知らなかった。そして、サポーターと一緒に声を出して応援する楽しさも知らなかったと思います。
Jリーグからすれば、新しくスタジアムへ来る人が一人増えた。私からすれば、早期退職後に楽しめそうなものが一つ増えた。そう考えると、お互いにとってなかなかいい結果だったのではないでしょうか。
次はどんな試合を見に行こうか
まだ私はJリーグ初心者です。応援の仕方も知らないことがたくさんあります。
それでも、J1・J2・J3を実際に見てみたことで、「サッカー観戦にも、いろいろな楽しみ方があるんだな」ということが分かってきました。
同じJリーグでも、カテゴリーやクラブ、スタジアムによって雰囲気は違います。そして今年は、ワールドカップという大きなイベントと、Jリーグのさまざまな取り組みが重なった年でもありました。
そのタイミングで、たまたま私もスタジアムへ足を運ぶようになった。招待がきっかけだったとしても、実際に行かなければ分からなかったことがたくさんあります。
今では、「次はどの試合を見に行こうかな」と考えています。去年までの自分からすると、これだけでも結構大きな変化です。
サッカー観戦を始めてから、サポーターの見え方やお金の使い方など、自分の中で変わってきたことは早期退職した年にサッカー観戦を始めたら、知らなかった世界が見えてきたに書いています。

