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「早期退職して、何するの?」と聞かれたら、私はこう答える

退職日記
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早期退職を控えた今、送別会や職場の雑談で必ず聞かれる質問があります。

「会社を辞めた後、何するの?」

6月末でIT企業を早期退職します。33年勤務し、最後の16年間は管理職として組織を率いてきました。そんな私が辞める理由は、数字と感情の両面からこのブログに記録してきました。しかし実際に周囲に伝えるとなると、話は別です。

資産のことを詳しく話すのは控えたほうがよい。会社への不満を並べるのも望ましくない。では、どう答えればよいのか。自分なりの答え方を整理してみました。

「何するの?」は意外に難しい質問

「何するの?」と聞かれるとき、相手は1日24時間をどう使うかを知りたいのではありません。おそらく求めているのは、前向きな生き方の指針です。「大丈夫なの?」という心配と、「どんな人生を選んだの?」という興味が混じっている感じがします。

退職する側にとっては、いくつかの「言いにくいこと」があります。

  • 老後資金のめどが立ったから、子供も独立しそうだから——とは、さすがに言いにくい
  • そろそろ代替わりのタイミングかもと感じた——は、会社への不満に聞こえかねない
  • 父の死を通じて残り時間を意識した——は、重すぎる場合もある

でも、嘘はつきたくない。正直すぎず、嘘でもない。そのバランスをどこに置くかが、この質問の難しさです。

私はこう答えることにした

「まずは生活を整えながら、今後やりたかったことに少しずつ取り組むつもりです。しばらくはゆっくりしつつ、健康管理や学び直し、家族との時間を大事にしたいですね。いずれは地域活動やボランティアも視野に入れています。」

これが私の答えです。短く、前向きで、具体性は薄い。でも、嘘はついていない。このバランスにたどり着くまでに、いくつかポイントを意識しました。

答え方の3つのポイント

① 資産の話は出さない

「資産が目途がついたから」とは言わず、価値観や生活の方向性で答えます。

実際のところ、2025年9月に金融資産が5,000万円を超え2070年までのシミュレーションで「これなら大丈夫だ」という確信が持てたことが、退職に踏み切れた大きな理由です。でも、その数字自体を送別会で話す必要はありません。

② 前向きなニュアンスにする

「~したい」「~と考えている」という、自分が選んでいる姿勢を見せます。

私が早期退職を選んだ理由は、いくつかの要素が重なっています。そろそろ役職定年の時期かもしれないという感覚と、代替わりへの意識(打診されたわけではなく、自分でそう感じた)、毎年メンバーが総入れ替えになる職場での消耗父の66歳での他界を通じた残り時間への意識。そして老後資金のめどが立ったこと、子供が独立するめどが立ったこと——これらが一つひとつ揃っていくタイミングで、「今しかない」という感覚が腑に落ちました。でも、これらをそのまま送別会で話すのは重すぎます。だからこそ「これからの時間を大切に使いたい」という言葉に集約すると、自然に伝わります。

③ 具体性を薄く保つ

「毎月旅行に行く」「ボランティアで週3日働く」といった詳細な計画は、まだ決めていません。

フレキシブルFIREというスタンスで考えているので、今は「様子を見ながら進める」で十分です。資産運用の成績が良ければ旅行・趣味・ボランティアに時間を使い、想定より減るようなら短時間の仕事も選択肢に入れる。完全リタイアではなく、状況に応じて柔軟に動く——そういう形です。詳しい計画を語ろうとするより、方向性だけ示すほうが、相手にとっても受け取りやすいと感じています。

「ボランティア」という言葉の使い方

「ボランティア等やりたいことがあるのか?」と聞かれることもあります。そのときは「いずれは地域活動やボランティアも視野に入れています」という柔らかい言い方がちょうどいいと感じています。

「ボランティアをやります」と断言してしまうと、その後「どんな活動を?」「もう決まっているの?」と掘り下げられて、答えに詰まることがあります。「視野に入れています」という表現は、前向きでありながら、まだ流動的だというニュアンスを自然に含んでいます。

不満は言わない、でも嘘もつかない

早期退職は、「仕事をやめる」ことではなく「これからの時間をどう使うか」を選ぶことだと思っています。でも、送別会で「代替わりを感じて居場所が変わっていく感覚があった」と本音を言うのは、良くない。会社への不満に聞こえかねません。

事実はおおむね伝えつつ、前向きな方向性に焦点を当てる。言葉を少し選ぶだけで、正直すぎず、でも嘘はつかないバランスになります。

言いたいこと(本音)実際の言い方
老後資金のめどが立った。子供の独立も見えてきたまずは生活を整えながら、やりたいことに取り組む
残り時間を有益に過ごしたいこれからの時間を大切に使いたい
代替わりを感じた・そろそろ自分の番かもと思った(さらりと触れる程度にとどめる)
ボランティアも考えているが未定いずれは地域活動も視野に入れている

正解はない。でも、軸は持てる

「退職後、何するの?」に対する正解の答えはありません。自分がどう考えて、どう生きていきたいかを、相手にとって不快にならない言葉で伝えること。それが、今後も気持ちよく付き合い続けられる方法だと思います。

このブログに書いてきたことも、同じです。正解を示すのではなく、私がどう考えてどう決めたかを残すことに意味があると思っています。これから早期退職を考えている方や、50代からの暮らしを見直したい方の参考に、少しでもなれば嬉しいです。

送別会での答え方も、ブログに書くことも、自分の軸をどう言葉にするか——その練習なのかもしれません。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。神奈川県在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職しました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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