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老後の資産シミュレーション無料ツール比較|3つを目的で使い分ける

資産公開
この記事は約8分で読めます。

「退職しても資産はもつのか」を調べるために、私はこれまでいくつもの無料シミュレーションツールを試してきました。今も使い続けているのは3つで、それぞれできることがはっきり違います。この記事では3つを比較したうえで、最初の1本としておすすめしたい三菱UFJアセットマネジメントのツールを詳しく紹介します。

早期退職を本格的に考え始めたとき、まず向き合わなければならなかったのが 「自分の資産は本当に老後まで持つのか」という問いでした。

貯蓄額は把握していても、「それが何年分に相当するのか」「運用しながら取り崩せば何歳まで持つのか」——そういった具体的な数字が、まったくイメージできていませんでした。感覚だけで「大丈夫だろう」と判断するわけにもいかず、かといって、どこから手をつければいいかも最初はわかりませんでした。

まず結論:3つを目的で使い分けています

いろいろ試した結果、いま私が使っているのは次の3つです。どれか1つで完結するものではなく、できることが違うので使い分ける、というのが今の結論です。

三菱UFJアセットマネジメント
シミュレーション・ツール
三井住友信託銀行
スマートライフデザイナー
生成AIによる試算
費用・登録無料・登録不要無料・登録あり
(メールアドレス/パスワード/生年月日)
利用するAIサービスによる
いちばん得意なこと積立・一括・取り崩しの
純粋な資産計算
ライフイベントを
もれなく拾う
前提を細かく決めた
個別の試算
相場の振れ幅
(暴落シナリオ)
出せる
楽観・中央値・悲観の3本を表示
出せない
設定した年利どおりに進む前提のみ
出せる
(条件の指定しだい)
ライフイベント
(教育費・介護・リフォーム等)
扱わないチェックリスト式で網羅自分ですべて指定する必要あり
実在するファンドで試せるか試せる
eMAXIS Slimなど最大5本を組合せ
試せない試せない
前提の自由度決まった項目のみ決まった項目のみ自由
手間小(数分)中(入力項目が多い)大(前提を自分で用意する)

※生成AIは「無料ツール」とは言い切れないため、参考として並べています。無料の範囲で使えるサービスもありますが、条件は各社の規定によります。

私が使っている順番

  1. 三菱UFJのツールで骨格をつかむ/登録不要で数分。「毎月いくら取り崩せるか」「悲観シナリオでも持つか」をまず把握します。ここで前提の感覚が身につきます。
  2. スマートライフデザイナーで抜けを見つける/教育費・リフォーム・介護・年金の受給時期などを順に入力していくと、「これ考えていなかった」という項目が出てきます。実際に入れた条件と結果はこちらの記事に書きました。
  3. 生成AIで細部を詰める/1と2で前提が固まってから使います。2070年までの44年分の試算はこの段階でやったものです。

順番を逆にすると、たいてい迷います。いきなり生成AIで細かく詰めようとしても、「どんな前提を置けばいいか」「どの数字を優先して見ればいいか」が分からないからです。私も最初にそこでつまずきました。

ここから先は、この中で最初に使うべきだと思っている三菱UFJアセットマネジメントのツールを詳しく紹介します。


そんなときに最初に出会い、今でも手放せないのが、 三菱UFJアセットマネジメントの「シミュレーション・ツール」です。

▶ https://www.am.mufg.jp/tool/


私がこのツールを使い始めたきっかけ

資産シミュレーションを本格的に始めたのは、早期退職を視野に入れ始めた2024年頃でした。

「5000万円を目安に資産を形成できれば、早期退職できるかもしれない」という感覚はあったものの、それが本当に正しいのか、どのくらいの積立額と期間が必要なのかが、まったくつかめていない状態でした。

そこで目にしたのが、このツールです。

  • 登録不要・完全無料
  • シンプルな画面で、直感的に使いやすい
  • リスク(価格変動)を考慮した現実的な試算ができる

この3点だけで、まず「試してみよう」という気持ちになりました。


ツールでできること:4つのシミュレーション

このサイトには、大きく4種類のシミュレーション機能があります。

① つみたて投資シミュレーション

▶ https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_tsumitate.html

毎月コツコツ積み立てる「積立投資」向けのシミュレーションです。

入力するのはシンプルな3つ。

  • 目標資産額(例:5000万円)
  • 投資期間(例:20年)
  • 想定リターン・リスク(例:年率7%・15%)

これだけで、「毎月いくら積み立てれば目標に到達するか」が自動計算されます。

三菱UFJアセットマネジメントのつみたて投資シミュレーション画面。目標金額・積立期間・想定リターンを入力して毎月の積立額を計算するところ
  • 画面は三菱UFJアセットマネジメントの「シミュレーション・ツール」より

逆算も可能で、「毎月積立額が決まっているなら、何年で目標に達するか」なども簡単に試せます。

私の場合、インデックス投信を中心に積み立てる前提で「5000万円という目標を、あと何年で達成できるか」を検証しました。画面上で数字を動かしながら、「これなら退職のタイミングが見えてくる」と初めて感じた瞬間でもありました。

② 一括投資シミュレーション

▶ https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_ikkatsu.html

すでに一定の貯蓄・資産がある方は、こちらのシミュレーションも有効です。

  • 初期投資額(例:3000万円)
  • 投資期間(例:10年)
  • 想定リターン・リスク(例:年率7%・15%)

を入力すると、市場の変動を加味した複数シナリオでの資産推移が確認できます。

ツールで楽観・標準・悲観のケースを見られたことは、私にとって便利でした。ただ、代表的な悲観ケースは「最悪の場合」ではなく、その線で資産が残ることが将来の保証にはなりません。

一括投資シミュレーションの画面。初期投資額と期間を入力すると、上位・中央・下位のシナリオ別に資産推移のグラフが表示される
  • 画面は三菱UFJアセットマネジメントの「シミュレーション・ツール」より

私の場合、既存の貯蓄を入れた条件で、「2070年まで持つ」「悲観ケースでも資産が残る」という表示を見て、不安がやわらぎました。退職の判断を支えた体験です。ただ、当時のこのツールの入力・出力は今回の資料では確認できず、将来を保証できるわけではありません。退職前の試算やその後の再試算も、当時の判断の記録として紹介しています。

③ 取り崩しシミュレーション

▶ https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_torikuzushi.html

早期退職者にとって最も関心が高いのが、「退職後、毎月いくら取り崩せるか」という問いです。

このシミュレーションでは、

  • 資産の初期額(例:5000万円)
  • 取り崩し開始年齢(例:60歳)
  • 取り崩し期間(例:30年)

を入力するだけで、毎月の取り崩し可能額の目安が出てきます。

取り崩しシミュレーションの画面。取り崩し開始年齢・金融資産額・取り崩し年数を入力して、毎月取り崩せる額を試算するところ
  • 画面は三菱UFJアセットマネジメントの「シミュレーション・ツール」より

逆に、「毎月35万円を取り崩したい場合、資産はいくら必要か」「その場合、何年で枯渇するか」といった逆算も可能です。

私の場合、月35万円の生活費を想定した場合に、退職時点の資産で何年間まかなえるかを確認しました。リスクを考慮したシナリオが複数提示されるため、「4%ルールのような取り崩し率が自分の資産に合うかどうか」をチェックするのにも最適です。「頭でわかっていた4%ルールが、自分の数字で初めてリアルになった」という感覚がありました。

④ 投信実績シミュレーション

▶ https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_jisseki.html

より深く確認したい方には、この投信実績シミュレーションが役立ちます。

  • 実際のファンド(eMAXIS Slim S&P500など)を選択
  • 最大5つまで組み合わせ可能
  • 過去の運用実績ベースで、積立・一括投資をした場合の資産推移を確認

「このファンドとあのファンドを6:4で組み合わせたらどうなったか」「リバランスありとなしで結果はどう変わるか」といったポートフォリオの最適化に使えます。

投信実績シミュレーションの入力画面。eMAXIS Slim 全世界株式とS&P500を50%ずつ選んだ状態
投信実績シミュレーションの結果画面。過去の運用実績にもとづく資産推移の積み上げグラフと、評価額・最大損失・最大利益が表示されている
  • 画面は三菱UFJアセットマネジメントの「シミュレーション・ツール」より

私の場合、S&P500・オールカントリー・NASDAQ100の組み合わせで過去の実績をベースに積立・取り崩しの結果を検証しました。「過去データとはいえ、自分の組み合わせで試せる」というのは、他のツールにはなかなかない感覚です。


このツールだけでは足りない部分

最初の1本としては本当に優秀なのですが、これ1つで退職の判断まで持っていけたかというと、そうではありませんでした。実際に使っていて「ここは扱えないな」と感じたのは次の3点です。

  • ライフイベントは入れられない/教育費、住宅のリフォーム、介護費用といった「いつか来るかもしれない支出」は、このツールの入力項目にありません。ここはスマートライフデザイナーのようなライフプラン型のアプリのほうが向いています。
  • 自分の家計の事情は反映できない/年金をいつから受け取るか、住宅ローンを繰上返済するか、退職後の健康保険料をいくら見るか——このあたりは我が家の事情そのもので、汎用ツールの枠には収まりませんでした。
  • 「何歳まで」を年単位で積み上げられない/私が最終的に知りたかったのは、2070年までの家計を1年ずつ積み上げた結果でした。そこは前提条件を自分で決めて生成AIに計算させる方法で詰めています。

逆に言えば、この3つが必要になる前の段階では、このツールで十分だということでもあります。いきなり細かい試算から入ると、そもそもどんな前提を置けばいいのかが分からず手が止まります。私も最初にそこでつまずきました。まずここで骨格をつかむ、という順番は変わりません。


おすすめしたい方

このシミュレーションツールは、特に以下のような方に使ってほしいと思っています。

  • 早期退職・セミリタイアを検討しはじめた方
  • 「老後に資産が足りるか不安」という方
  • 積立投資をしているが、出口のイメージがまだない方
  • 取り崩しシミュレーションをやったことがない方

登録不要・無料・スマホからも使えるので、ハードルは低いです。

私自身、ツールへ家計の条件を入力し、将来の残高を考えたことが、早期退職の不安を整理するきっかけになりました。ただ、「数字を見て安心した」という体験と、「2070年まで資産が枯渇しないと確認できた」という結論は別です。まず入力条件と、結果に含まれないものを確かめることが大切だと考えています。

※この記事の内容は個人の資産運用・シミュレーションの記録であり、投資を推奨するものではありません。投資は元本割れ等のリスクを伴います。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。

2026年10月6日の追記・訂正

残高の表示を将来の安全性の検証とした説明を修正しました。当時の入力・出力を再確認できないことを明記し、ツールの役割を条件整理と結果の見比べに限定しています。

2026年10月6日再補正:関連する試算記事の表・グラフを当時の記録として戻したことに合わせ、説明を整えました。計算結果の保証や、制度の誤りを復活させるものではありません。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。関東在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職しました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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