——知識を持って臨むことの大切さ
退職まで残り約2ヶ月。 今日、初めて「退職金」という言葉が、完全に他人事でなくなった気がした。
会社の退職金・企業年金に関する説明会に参加してきました。 会社の企業年金の提携先が三井住友信託銀行ということもあり、同行が主催して定期的に開催している説明会です。
私の会社の退職金・年金の構成
まず、私の会社における退職金・年金の構成を整理しておきます。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 退職一時金 | 退職時に一括受け取り |
| DB年金(確定給付年金) | 退職時に一括 or 年金(分割)で受け取り選択可 |
| DC年金(確定拠出年金) | 60歳以降に一括 or 年金で受け取り選択可。早期退職の場合はiDeCoへ移管 |
さらに私の場合、早期退職に伴う退職一時金の上乗せもあります。
私の受け取り方針:退職所得控除をフル活用する
私が選んだ受け取り方針は、以下の通りです。
- 退職一時金 → 一括受け取り
- DB年金 → 一括受け取り
- 早期退職による上乗せ分 → 退職金として一括受け取り
3つを合算して一括受け取りにすることで、退職所得控除を最大限に活用し、課税負担を最小限に抑えるという考え方です。
勤続年数が長いほど控除額は大きくなります。 33年間働いてきた分、この制度はしっかり使い切るつもりです。
DC年金はiDeCoへ移管——SBI証券を選んだ理由
DC年金については、私のような早期退職者の場合、60歳になるまでは受け取れないため、退職後はiDeCoへ移管するという形になります。
移管先として私が選んだのは、すでに口座を持っているSBI証券のiDeCoです。
SBI証券を選んだ理由は明確です。
- eMAXIS Slimシリーズなど、信託報酬の低いインデックスファンドが充実している
- 運用コストを抑えられるため、長期運用において有利
今回の説明会を主催した三井住友信託銀行のラインナップも確認しましたが、eMAXIS Slimのような低コストファンドの品揃えが薄い印象でした。
長期の資産運用において、信託報酬の差は複利効果でじわじわと利益の差に響いてきます。コスト面を重視すると、やはりSBI証券に軍配が上がると判断しました。
「来た来た」と思った瞬間——特別金利定期預金の勧誘
説明会の後半、三井住友信託銀行から退職者向けの特別金利定期預金の紹介が始まりました。
「来た来た」と思いながら、内心少し苦笑いしていました。
「退職金が入るこのタイミングに、特別プランで高金利の定期預金を」という内容です。
ただし、よく聞いてみると——
- 高金利が適用されるのは3ヶ月間や1年間などの期間限定
- 期間終了後は通常の低金利に戻ってしまう
- しかも、その「高金利」も、昨今の個人向け国債の金利と比べると見劣りする水準
退職金という大きなお金を、期間限定の高金利に釣られて預けてしまうと、その後の運用効率が落ちてしまう可能性があります。
「特別」という言葉には要注意です。
事前に知識がなければ、私も魅力的に聞こえていたかもしれない。そう思うと、少し怖くもありました。
知識を持ってから参加することをおすすめする
今回の説明会、内容自体は丁寧で、資料もわかりやすく作られていました。
ただ、もし事前知識がない状態で参加していたら、どうだったでしょうか。
- 退職一時金とDB・DC年金の違いが曖昧なまま
- iDeCoへの移管という選択肢があることも知らないまま
- 「特別金利」という言葉に素直に魅力を感じてしまうまま
という状態で説明を聞くと、主催の金融機関のセールスをそのまま鵜呑みにしてしまうリスクがあります。
「知識がある状態で参加する」と「知識がない状態で参加する」では、得られるものと判断の精度がまったく違ってきます。これは今回、強く実感しました。
退職・早期退職を考えている方は、退職金や企業年金の仕組み、iDeCoへの移管、信託報酬の重要性などをあらかじめ学んでから参加することを強くおすすめします。説明会は、知識を「確認する場」として使うのが正解だと思います。
着々と、退職の準備が進んでいる
退職金の受け取り方針、DC年金のiDeCoへの移管先の決定、特別金利定期預金への冷静な対応——。
一つひとつは小さな判断かもしれませんが、それが積み重なって「準備している」という実感になっていきます。
知識を持って動いているという手応えが、退職への不安を少しずつ自信に変えてくれています。

