退職まであと4ヶ月:2月、組織が動き始めた

退職日記
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現在は2026年2月。退職まであと4ヶ月。

1月に上司との話がまとまり、退職の意思が正式に受理されました。そして2月になり、職場では次年度の組織編成が少しずつ形になり始めています。

私だけが知っている「6月に辞める」という事実を胸の奥に抱えたまま、その組織の変化を、外側から眺める日々が続いています。


「どうなるんですか?」と聞いてくる部下たち

2月に入ってから、部下が声をかけてくることが増えました。

「来年度の体制って、どうなりそうですか?」

何も知らない彼らにとっては、自然な問いかけです。でも私には、正直に答えることができません。

「まぁ、いろいろと動き始めてはいるよ」

それだけしか言えない。本当のことを話せないもどかしさを感じながら、曖昧な返答をするしかない状況です。

彼らは来年度も私がいるつもりで、話しかけてくれている。そのことが、じわりと胸に刺さります。


自分がやってきたことが「消えていく」感覚

2月末、次年度の組織体制の大枠が見えてきました。

私が長年担ってきた役割が、他のメンバーへ引き継がれていく流れも見えてきます。

頭では分かっています。組織は続いていく。誰かが引き継ぐのは当然のことです。

でも正直な気持ちを言えば、複雑でした。「このメンバーに、本当に任せられるのか」という思いが頭をよぎることもあります。信頼していないわけではない。でも長年自分がやってきたことだからこそ、見えないところが心配になるのです。

そして、もっと根っこにある感情は——「自分がやってきたことが、なくなってしまうような気がする」という、言いようのない寂しさです。


スケジュールの「空白」が増えてきた

もう一つ、体感として変化を感じることがあります。

次年度に向けた会議や打ち合わせに呼ばれないことが増え、自分のスケジュールに空白が目立つようになってきました。

以前なら、この時期は来年度の計画や施策の議論で予定が埋まっていたはずです。それがない。会議室から聞こえてくる声が、少し遠くなった気がします。


月末に届いた「内示」の虚しさ

2月の月末。次年度の組織内示の情報が、私のところにも回ってきました。

来年度の体制、メンバーの配置、新しい組織の姿。それを読みながら、ふと気づきます。

この組織に、自分はいない。

自分が長年関わってきた場所が、自分のいない形で動き始めている。それを、当事者ではなく「見ている側」として受け取っている。正直に言えば、非常に虚しく、寂しい気持ちでした。


「自分で決めたこと」と「後悔」のはざまで

そしてこの虚しさの奥には、避けられない問いがあります。

「本当に、これで良かったのか」

退職を決めたのは自分です。何度もシミュレーションして、覚悟を持って決めました。でも、組織が自分なしで動き始めていくのを目の当たりにすると、その後悔が、またひょっこり顔を出してきます。

一方で、こうも思っています。自分で決めたことを後悔し続けることに意味はない。組織が変わっていくのは、退職を決めた自分の選択の結果でもある。それは受け入れなければいけない。

割り切りと後悔が、2月の私の中で交互に訪れています。


それでも、前を向くしかない

2月はこれまでで一番、感情が揺れた月だったかもしれません。

部下への申し訳なさ。自分の仕事が引き継がれていく寂しさ。スケジュールの空白。内示を読んだときの虚しさ。そして、消えない後悔。

でも最終的には、こう思います。「決めたことは決めたこと。」


同じ経験をしている方へ――「退職決定後」の感情をどう扱うか

退職を決断した後、こんな気持ちになっていませんか。

  • 「自分で決めたのに、後悔が消えない」
  • 「組織から外れていく感覚が、思ったより辛い」
  • 「部下に申し訳なくて、毎日が苦しい」

これは珍しいことではありません。むしろ、長年真剣に仕事をしてきた人ほど、退職決定後のこの時期が一番しんどいと私は感じています。

私がこの2月を乗り越えるために意識したことを、正直に書いておきます。

①「組織は自分がいなくても回る」を受け入れる練習をする

これは冷たい話ではなく、組織の健全さの証拠です。自分がいなければ回らない組織を作ってしまっていたとしたら、それこそが問題です。後任が育つことを、素直に喜べるよう意識しました。

②「申し訳なさ」を引き継ぎの質に変える

部下への申し訳なさを感じるなら、それをエネルギーにして引き継ぎを丁寧にする。感情を抱えたまま終わるより、「やれることはやりきった」と思える最後にする方が、自分にとっても部下にとっても誠実だと気づきました。

③後悔と割り切りは、交互に来るものだと知る

「覚悟が決まったはずなのに、また揺れてしまった」と自分を責める必要はありません。大きな決断の後に揺れるのは当然で、それが何度も来るのも普通のことです。「また来たか」と受け流す練習をしていると、少しずつ波が小さくなっていきます。

残り4ヶ月。後悔を抱えながらも、残り時間をきちんと全うする。それだけが今の自分にできることだと、2月の終わりに改めて思いました。

次は 退職まであと3ヶ月:3月、ついに「伝える側」になった

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。神奈川県在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職することを決めました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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