【38年・4台】筋金入りのクルマ好きが、愛車を手放した理由と固定費削減の現実

固定費削減
この記事は約5分で読めます。

早期退職の固定費削減といえば、真っ先にクルマになります。でも私の場合、単純な節約話ではありませんでした。

18歳で免許を取ってから38年間、4台のクルマに乗り継ぎ、チューニングに収入の一部を注ぎ込み続けた私が、どうして手放す決断をしたのか。その経緯を正直に書きます。


① 私とクルマの38年間

18歳で免許を取得して以来、私は一度もクルマのない生活を経験していません

単なる「移動手段」としてクルマを使っていたわけではありません。
クルマそのものが趣味でした。

ドライブはもちろん、チューニングと整備が大好きで、収入のかなりの部分をカーライフに注ぎ込んできました。
56歳の今日まで4台を乗り継ぎ、退職を機に愛車を手放す決断をしました。


② 4台の愛車遍歴

どのクルマにも、それぞれ深い思い入れがあります。

1台目:トヨタ スターレット EP71型

18歳で初めて手に入れた愛車です。
EP71型スターレットは、当時の若者に人気のコンパクトスポーツ。
軽量ボディと小気味よいエンジンで、クルマの楽しさを教えてくれた1台でした。
このクルマで「自分でいじる楽しさ」に目覚めた気がします。

2台目:トヨタ MR2 SW20型

SW20

ミッドシップレイアウトの本格スポーツカー。
エンジンを後ろに積んだMR2は、ステアリングのリニアな反応とコーナリングの気持ちよさが別格でした。
「走る楽しさ」を本気で追求した、カーライフで最もアドレナリンが出た1台だったかもしれません。
チューニングの深みにはまっていったのも、このころからです。

3台目:スバル レガシィ B4 BE5型

BE5

結婚・子育てなど、生活が変わってきた時期に選んだのがレガシィ B4でした。
スポーツセダンとして質の高い走りを持ちながら、日常使いでの快適さも両立。
大人のスポーツカーとして、長く付き合える相棒でした。
水平対向エンジンの独特のサウンドと安定感は、今でも懐かしく思います。

4台目(最後の愛車):スバル インプレッサ WRX STI GVB型

GV

最後に選んだのは、スバルの本気が詰まった1台です。
GVBインプレッサWRX STIは、WRCで鍛えられた技術を市販車に落とし込んだピュアスポーツセダン。
EJ20型水平対向ターボエンジンの力強い加速、STI専用のサスペンションセッティング、
そしてAWDの安定感。
「これが最後の本気のスポーツカーだ」という思いで購入した1台でした。
もちろん購入したその日のうちに、マフラーやサスペンションの交換を始めていましたが。


③ どれだけ「クルマ沼」に浸かっていたか

「趣味:ドライブ・チューニング」と言うと聞こえはいいですが、実態はこうです。

洗車・コーティング系

洗車道具一式はもちろん、ボディコーティング剤やポリッシャーまで揃えていました。
キズを消すためのコンパウンド・ポリッシュ、施工のためのバフ類。
洗車スペースには道具がずらっと並んでいました。

整備・メンテナンス系

エンジンオイルは自分で交換。フロアジャッキ、馬(リジットラック)も当然手元に。
ブレーキ回りは、キャリパー・ディスクローター・ブレーキパッドの交換まで自力でこなし、
ブレーキオイルのエア抜きも自分でやっていました。

チューニング系

エキゾーストマニホールド・キャタライザー・マフラー・シートの交換もDIY。
サスペンションは車高調整式のものに換装して、好みの車高と乗り味を追求していました。
さらにはECUを自身で書き換えて各種リミッターやブースト圧、バルブタイミング、空燃比なども弄っていました。

そして何より、
クルマを購入したその日のうちに、もろもろパーツ交換を始めるような人間でした。
ディーラーで納車された直後に、工具を取り出している有様です。
われながら筋金入りのクルマ好きでした。


④ それでも手放した理由

退職前に、冷静に問い直しました。

「今後も、クルマにここまで情熱を注ぎ続けるか?」

答えはNoでした。

退職後は時間の使い方が変わります。旅行、夫婦の時間、健康管理。
クルマへの情熱は、年齢とともにじわじわ落ち着いてきていたのも正直なところです。

そしてコストを洗い直しました。

費用項目年間概算
自動車税約30,000〜45,000円
任意保険約50,000〜80,000円
車検・点検約60,000〜100,000円
ガソリン代約30,000〜50,000円
パーツ・消耗品(現役時代は数十万円規模)
合計約170,000〜275,000円以上/年

車両費、チューニング費用を除いた維持費だけでこの金額が毎年出続けていたわけです。
さらに、工具類やパーツのストックのために必要だったスペースと管理の手間も、
退職後の生活では「不要なもの」に変わっていきました。


⑤ 手放した後のリアル

正直、最初は少し寂しかったです。
EP71から始まりSW20、BE5、そしてGVB。
38年間、常にそこにあった「相棒」がいなくなるわけですから。

でも実際に手放してみると、

  • 維持費がまるごとなくなった安心感
  • 洗車しなきゃ・オイル換えなきゃという義務感からの解放
  • 工具・パーツ類を整理して収納とガレージがすっきり

という、予想以上の「身軽さ」がありました。

移動は必要に応じてタクシーかレンタカー。
遠出や旅行はレンタカーを借りるスタイルにしています。案外と問題が無いものです。
「乗らない月も維持費だけ出ていく」ストレスがなくなったのは、
思った以上に快適でした。


⑥ 38年間に悔いはない

手放すことを「損した」とは思っていません。

EP71スターレットで感じた初めての自由。
SW20 MR2で体験した本格スポーツカーの世界。
BE5レガシィB4で走った家族との思い出。
GVBインプレッサSTIで追い求めた「最後の本気」。

どの1台も、人生の豊かさそのものでした。

ただ、退職という節目に「今の自分に必要かどうか」を問い直したとき、
答えが変わっていた。それだけのことです。

固定費削減で語られがちなクルマの話ですが、
私にとっては「38年間の趣味への区切り」という、もう少し深い意味がありました。

同じように「なんとなく持ち続けている」ものがある方は、
一度、ゼロベースで問い直してみるといいかもしれません。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。神奈川県在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職することを決めました。このブログは、その決断と準備の記録です。

固定費削減