長年のメインバンクである住信SBIネット銀行はそのまま使いながら、新たにSBI新生銀行の口座を開設しました。理由は2つ。預金金利が高いことと、住信SBIネット銀行が2026年8月にドコモSMTBネット銀行へ変わることで、サービス内容が変わるリスクへの備えです。
長年、住信SBIネット銀行をメインバンクとして使ってきました。SBI証券との連携はもちろん、住宅ローンも現在こちらを利用しており、ほぼすべての資金管理を集約してきました。振込手数料の無料回数、定額自動入金、コンビニATM手数料無料など、使い勝手の面で不満を感じたことはほとんどありません。
それでも今回、新たにSBI新生銀行の口座を開設することを決めました。理由は大きく2つあります。1つは預金金利の高さ、もう1つはメインバンクが変わることへの備えです。
「今さら普通預金の金利?」と思う方もいるかもしれません。でも退職後の家計を改めて整理したとき、これが意外と無視できない差であることに気づきました。また、住信SBIネット銀行は2026年8月3日からドコモSMTBネット銀行に商号変更される予定です。サービス内容がどう変わるかが読めない以上、早めに受け皿を用意しておく判断をしました。
なぜ今、預金金利を気にするようになったのか
現役時代は毎月給与が入り、余剰資金は投資に回すという流れが自然とできていました。そのため、普通預金に大きな金額が長期間滞留することはあまりありませんでした。
しかし退職後は状況が変わります。生活費は預金から切り崩していく形になり、年金受給が始まるまでの数年間は、現金プールをある程度厚めに持っておく必要があります。ポートフォリオのルールとして現金フロアを約1,000万円と決めており、退職後の大型入金(退職一時金・企業年金)が加わると、普通預金に置く金額はさらに大きくなります。
これだけの金額になると、金利が0.1%違うだけでも年間の受取利息に数万円の差が出ます。地味に見えて、塵も積もれば山となる話です。退職後の資産運用方針の中でも「守る部分」の効率化は大切なテーマと位置づけています。
もう一つの理由:メインバンクの変化に備えて
住信SBIネット銀行は、2026年8月3日をもって「ドコモSMTBネット銀行」に商号変更される予定です。NTTドコモと三井住友信託銀行が株主として入ることで、銀行の運営体制が変わります。
商号変更後もすぐにサービスが変わるわけではないかもしれませんが、金利体系・手数料・提携サービスなどが見直される可能性は否定できません。特に私が気になるのは、SBI証券との資金連携サービス(SBIハイブリッド預金)の扱いです。銀行がSBIグループの色を弱める方向に変わっていく中で、これまでどおりの使い勝手が続くかどうかは、現時点では不明です。
一方、SBI新生銀行はSBIグループのままです。SBI証券との連携(SBIハイパー預金)も引き続き提供されると考えやすい。退職後の資産管理においてSBI証券は中心的な役割を担っているため、銀行との連携が確実に維持される口座を一つ持っておくことは、リスク管理の観点でも意味があると判断しました。
もちろん、住信SBIネット銀行(ドコモSMTBネット銀行)がどう変わるかは実際に変更後を見てみないとわかりません。状況によっては改めて見直すつもりですが、今の段階では「万が一に備えてSBI新生銀行に受け皿を作っておく」というのが正直なところです。
住信SBIネット銀行の強みをおさらい
まず、住信SBIネット銀行がいかに優れた銀行かを整理しておきます。
- SBI証券との連携:SBIハイブリッド預金を通じてSBI証券の買付余力として活用できる
- 定額自動入金:他行口座から自動で資金を引き寄せられる(無料)
- 定額自動出金:指定口座への定期的な振込を自動化できる(無料)
- 他行振込無料:ランクに応じて月1〜20回まで無料
- コンビニATM無料:セブン銀行・ローソン銀行でランクに応じて無料利用可能
- アプリATM:スマホアプリで現金の入出金が可能
- デビットカード:年会費無料で0.8%還元
日常の資金管理という観点では、非常に完成度の高い銀行だと感じています。これはメインバンクとして今後も継続利用するつもりです。
SBI新生銀行を調べてわかったこと
SBI新生銀行を調べてみると、住信SBIネット銀行と比べてできないことがいくつかあることがわかりました。
特に大きいのが、定額自動入金・定額自動出金とアプリATMに非対応という点です。他行から自動で資金を移動させたり、定期的な振込を自動化したりする機能がない。またキャッシュカードなしでのコンビニでの現金引き出しの機能がない。この点は住信SBIネット銀行に軍配が上がります。
【2026.7.16追記】SBI新生銀行の公式アカウントがXにて、定額自動振込とスマホATMを近日リリース予定とのこと。上記の機能差が少なくなりそうです。
一方で、それ以外の基本機能はほぼ同等です。そして何より注目したいのが、SBI証券との連携の使い勝手と金利の高さです。
住信SBIネット銀行でSBI証券と連携するには「SBIハイブリッド預金」へ資金を移動させる手続きが必要でした。一方、SBI新生銀行では「SBIハイパー預金」に申し込むことで、普通預金口座のままSBI証券との資金連携ができます。移動の手間がなく、直感的に使える点は大きなメリットです。
2銀行のサービス比較
| 項目 | 住信SBIネット銀行 | SBI新生銀行 |
|---|---|---|
| 通常預金金利 | 0.30% | 0.30% |
| SBI証券連携金利 | 0.31%(SBIハイブリッド預金) | 0.50%(SBIハイパー預金) |
| ATM無料回数 | 2〜20回(ランク制) | 制限なし |
| 手数料無料ATM | セブン銀行・ローソン銀行 | セブン銀行・ローソン銀行・他4行 |
| アプリATM | ○ | ×(実装予定) |
| 他行振込無料回数 | 1〜20回(ランク制) | 1〜10回(ランク制) |
| 定額自動入金 | ○ | × |
| 定額自動出金 | ○ | ×(実装予定) |
| ことら送金 | ○ | ○ |
| 利用料 | 無料 | 無料 |
金利差は実際にどれくらい効くのか
SBIハイブリッド預金(0.31%)とSBIハイパー預金(0.50%)の差は約0.19%。
| 預入金額 | 住信SBI(0.31%) | SBI新生(0.50%) |
|---|---|---|
| 100万円 | 3,100円 | 5,000円 |
| 500万円 | 15,500円 | 25,000円 |
| 1,000万円 | 31,000円 | 50,000円 |
| 2,000万円 | 62,000円 | 100,000円 |
※いずれも税引前。最新の金利は各行の公式サイトでご確認ください。
退職後に現金フロアとして1,000万円超を置く場合、SBI新生銀行(0.50%)と住信SBIとの差は年間1万9,000円になります。投資信託のリターンに比べれば小さく見えますが、元本を減らさずに確実に受け取れる利息ですので、置き場所を選ぶだけでこの差が出るなら活用しない理由はありません。
口座開設はポイントサイト経由がお得
SBI新生銀行の口座を開設する際、ポイントサイトを経由するとポイントが獲得できます。私の場合はハピタス経由で1,500ポイントを獲得できました。ハピタスのポイントは1ポイント=1円相当で現金や各種ポイントに交換できるので、実質1,500円分のお得です。
口座開設は無料でできるので、どうせ開設するならポイントサイトを経由しない手はありません。開設前に各ポイントサイトの還元ポイント数を比較してみると、さらにお得になる場合もあります。
SBI新生銀行の口座開設案件は、ハピタスの「SBI新生銀行 ネット銀行口座開設」の案件ページで確認できます(ポイント数は変動するため最新の条件をご確認ください)。ハピタス未登録の方はこちらの紹介リンクから無料登録できます。※当サイトの紹介リンクのため、登録・条件達成で当方に特典が入ります。
まとめ:使い分けが最適解
住信SBIネット銀行とSBI新生銀行、どちらが優れているかという話ではなく、目的に応じた使い分けが最適解だと考えています。
- 住信SBIネット銀行(ドコモSMTBネット銀行):定額自動入金・自動出金など日常の資金管理に強い。2026年8月の商号変更後もサービスを見極めながら継続利用の予定。
- SBI新生銀行:SBIハイパー預金の高金利(0.50%)を活かし、大きな現金プールをサブバンクとして運用。SBIグループとしての安定性も選んだ理由の一つ。
今回の口座開設は、金利差の取り込みとメインバンクの変化への備えという、2つの目的を兼ねています。複数口座の管理は多少煩雑になりますが、退職後に現金プールが大きくなるフェーズでは、その手間以上のメリットがあると判断しました。現金は「守る資産」ですが、だからこそ置き場所の効率化と分散が効いてきます。
SBI新生銀行は開設したばかりなので、実際の使い勝手については引き続きこのブログでレポートしていく予定です。
※ 金利・サービス内容は変動する場合があります。最新情報は各行の公式サイトをご確認ください。
※この記事の内容は個人の利用体験であり、特定の商品・サービスを保証するものではありません。金利・条件等は変動する場合があるため、最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

