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【ツール紹介】退職後のお金を「もれなく」シミュレーションできるアプリ

資産公開
この記事は約5分で読めます。

早期退職のシミュレーションをしていて、ふと気づいたことがあります。

「自分、老後のライフイベントをちゃんと全部考えられているだろうか?」

毎月の生活費や投資の取り崩しはイメージできても、住宅のリフォーム費用、介護が必要になったときの費用、子どもへの資金援助——こういった「いつか来るかもしれない支出」を、シミュレーションに組み込めているかどうかは、また別の話です。

そこで出会ったのが、三井住友信託銀行の公式アプリ「スマートライフデザイナー」です。

https://www.smtb.jp/personal/app

  • 画面は三井住友信託銀行の公式アプリ「スマートライフデザイナー」より

なぜこのアプリが気になったのか

資産シミュレーションのツールは、数字を入力して将来の資産推移を見るものが多いです。 三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーターもそうで、私はそちらも愛用しています。

ただ、「積立」「一括投資」「取り崩し」といった純粋な資産計算のツールに対して、スマートライフデザイナーが少し違うのは、ライフイベントを起点にシミュレーションできるという点です。

退職後の生活を考えるとき、純粋な資産計算だけでは見えてこないものがあります。 「いつ、何のお金が必要になるか」——そのイベントを一つひとつ確認しながらシミュレーションを組み立てていけるのが、このアプリの一番の特徴だと感じています。


アプリの主な機能

① ライフプランシミュレーション(メイン機能)

このアプリの中心となる機能です。

まず、2ステップの簡単な入力から始まります。

  • ステップ1:自身や家族の情報(年齢、家族構成など)
  • ステップ2:職業・収入・住まいの状況

これだけで、将来必要となるお金の概算とキャッシュフロー表が自動で作成されます。

ここからさらに、ライフイベントの詳細入力ができるのが、このアプリの本領です。

  • 家族・教育費
  • 収入の変化(退職、再雇用など)
  • 支出の変化(住宅リフォーム、医療・介護費など)
  • 資産額
  • 住宅ローンの返済状況
  • 年金の受け取り時期・金額

こうしたイベントを一つひとつチェックしながら入力していくことで、「あ、これ考えてなかった」という項目に気づけるのが、実際に使ってみて一番ありがたかった点です。

自分でゼロからシミュレーション表を作ると、どうしても「よく使う数字」しか入力しない。でも、アプリのチェックリスト形式で誘導されると、忘れがちなライフイベントを自然にもれなく拾えるのです。

また、金融資産の年利は3パターン設定できます。「楽観・中央・保守」のような複数の前提でキャッシュフローを比較できるため、「最低限このシナリオなら大丈夫」という確認にも使えます。

  • 画面は三井住友信託銀行の公式アプリ「スマートライフデザイナー」より

シミュレーション結果に応じたアドバイスも表示されるため、「この水準で問題ないか」「どこを改善すべきか」の判断にも役立ちます。

② 家計簿機能

マネーフォワードの口座連携機能を活用しており、三井住友信託銀行以外の口座も含め、クレジットカードなど幅広い情報を連携できます。

毎月の収支・資産情報を一括管理できるため、シミュレーションの「前提となる数字」をリアルタイムで把握しやすくなります。

③ 信託銀行ならではのコラム・情報提供

相続、保険、資産運用など、ライフステージに応じたお役立ち情報がコラム形式で提供されます。信託銀行ならではの切り口で、老後のお金にまつわる話題が幅広くカバーされています。


使う前に知っておきたい注意点

このアプリを使う上で、一点だけ頭に入れておきたいことがあります。

金融資産の年利は3パターン設定できますが、市場の価格変動によるリスク(資産の振れ幅)は表現されません

三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーターのように「楽観シナリオ・悲観シナリオ」のグラフで資産の上振れ・下振れを視覚的に確認する、という使い方はこのアプリでは難しいです。

あくまで「設定した年利どおりに運用が続いた場合のキャッシュフロー」を把握するツールです。 「ライフイベントをもれなく整理する」という目的には非常に優れていますが、リスクを加味した資産推移の確認は、別のツールと組み合わせるのがおすすめです。


三菱UFJのシミュレーターとの使い分け

私は三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーションツール、生成AIによる詳細シミュレーション、そしてこのスマートライフデザイナーを、それぞれ目的を分けて使っています。

  • 三菱UFJのツール:「積立・一括投資・取り崩し」の純粋な資産計算に強い。リスクの振れ幅も含めた複数シナリオを素早く確認したいときに向いている。
  • 生成AIによるシミュレーション:細かい前提条件を自由に設定しながら、より詳細に試算したいときに向いている。(こちらは別の記事でご紹介しています。
  • スマートライフデザイナー:ライフプラン全体の「骨格」を整理するのに向いている。住宅ローン・年金・ライフイベントを網羅的にチェックしながら、「自分が把握できていなかった項目」に気づくための入口として最適。

私の使い方としては、まずこのアプリでライフプランの全体像を整理し、そこで見えてきた前提条件をベースに、生成AIで詳細なシミュレーションに進む——という流れがしっくりきています。


おすすめしたい方

このアプリは、特に以下のような方に使ってほしいと思っています。

  • 早期退職・セミリタイアを検討しはじめた方
  • 「老後のお金を考えたいが、何から手をつければいいかわからない」という方
  • 退職後のライフイベントを網羅的に整理したい方
  • 資産計算だけでなく、家計管理も一元化したい方

三井住友信託銀行に口座がなくても利用できます。登録に必要なのはメールアドレス・パスワード・生年月日だけ。無料で使えて、iOSとAndroid両対応です。

私自身、このアプリで退職後のライフイベントを一覧で眺めたとき、「自分のシミュレーション、意外と抜けが多かった」と気づきました。住宅ローンの残債、年金の受け取り開始時期、想定していなかった支出項目——入力を進めるほどに、把握できていなかった数字が浮かび上がってくる感覚があります。

詳細な数字の検証はAIに任せるとして、まず「自分のライフプランの全体像を把握する」という最初の一歩として、このアプリは非常に優れた入口だと思っています。まだライフプランシミュレーションをやったことがない方は、ぜひここから始めてみてください。

※この記事の内容は個人の資産運用・シミュレーションの記録であり、投資を推奨するものではありません。投資は元本割れ等のリスクを伴います。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。神奈川県在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職しました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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