退職前の4月。静かな期初と次の人生への準備

退職日記
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4月が始まりました。

まずは3月末、年度末の各種承認や締め処理、報告対応をひと通り実施しました。 そして期初といえば、毎年気になるのが人事異動や組織変更の確認です。

ただ、今年はもう、そのあたりをほとんど見ていません。 以前なら「社内組織がどう変わったのか」「誰が昇格したのか」といったことを細かくチェックしていました。 でも今は、気にしないというより、気にならなくなっている自分がいます。


会社の話が、どこか他人事に

幹部の期初挨拶も聞きました。 業績が好調だとか、今年の新人は何人採用したとか、そういう話はあったのですが、正直なところ、あまり興味が持てませんでした。

会社としては良い方向に向かっているのだろう、とは感じます。 ただ、組織の期初挨拶も、昇格者の紹介も、新体制の説明も、 今年はリモートで、まるで他人事のように聞いている自分がいます。

新体制で頑張ってほしい、という思いはもちろんあります。 でも、気持ちの中心はもう会社の外に向いているのだと思います。


メールもチャットも、嘘のように静かになった

4月に入って、変化を実感していることがあります。

前年度がらみの連絡は多少ありますが、 今年度の連絡が、ほとんど来なくなりました。

メールがこない。チャットも来ない。 カレンダーのスケジュールも、スカスカのまま。

去年まではこの時期、組織の何とか委員や何とかメンバーの選出、会議体の決定など、慌ただしく予定が埋まっていました。 今年はそういった役割もなく、私自身も選出されない。

嘘のような静けさです。 忙しさに追われていた頃には想像もしていなかった感覚ですが、 不思議と焦りよりも、じわじわと会社から離れていく感覚の方が強い気がしています。


4月以降の業務が、ほとんどない

3月末に上長へ、4月以降の業務内容を確認しました。 しかし、返ってきたのは「今は何もない」という答えでした。

一応、部長以上の会議が毎週あるので、前年度メンバーとして参加してほしい。 そして、そこで何か話が出てきたら、その都度対応してほしい——。 そんな感じの話でした。

正直、給料泥棒のような気持ちになってしまい、とても申し訳なく思いました。 ただ、これは自分の意図でそうなっているわけではなく、会社の制度と退職のタイミングが重なった結果です。 前年度の業績評価による賞与は6月支給で、その時点で在籍していなければ支払われない。 であれば、6月末まで在籍するのは当然の選択であり、「申し訳ない」と思いすぎることもないのかもしれない——と、頭では理解しています。

それでも、やっぱり少し落ち着かない気持ちは残りますが。


空いた時間にやること

ただぼんやりしていても仕方ありません。 空いた時間を有効に使うべく、やるべきことを整理しています。

今のところ、主に3つを進めていくつもりです。

① 退職に向けた社内手続きの調査 定年退職向けの資料は社内にもいろいろあります。 でも、早期退職向けの資料は意外と少ないのが実情です。 健康保険や年金の切り替え、税金や賞与の扱いなど、定年退職とは違う注意点が多くあるため、一つずつ自分で調べて準備していく必要があります。

② 企業型DC年金 → iDeCo への切り替え手続き 退職後は企業型の確定拠出年金(DC年金)をiDeCoへ移換する手続きが必要です。 期限や手順を間違えると後々の受取り時の税制メリットに影響が出てくるため、慎重に、しっかりと確認しながら進めるつもりです。

③ 早期退職による退職金増額の手続き 早期退職制度に伴う退職金の割増については、手続き上の確認事項が細かくあります。 申請ミスや見落としが起きないよう、こちらも丁寧に確認しながら対応していく予定です。

こうした手続きを進めながら、4月はどうにかこうにか時間は埋まりそうです。


5月以降はどうなるんだろう…

ただ、正直なところ、5月以降のことは全く見当がつきません。

有給休暇が40日以上残っています。 理屈上は、5月以降・6月末まで丸ごと有給消化するということも不可能ではありません。

でも、やっぱり職場の人に迷惑をかけたくないという気持ちがあります。 完全にドライに割り切ることができれば、有給を一気に消化してしまえばいい。 でもなかなかそうはなれない。

これが私のよくも悪くもある性格なのだと思いますし、 たぶんこの気持ちは、退職当日まで続くような気がしています。 このあたりの折り合いのつけ方は、また改めて書いていくつもりです。


解散会の声がけが、少し気持ちを軽くしてくれた

そんな中、昨年度の部下から嬉しい連絡がありました。

「昨年度の組織の解散会をやろう」と、声をかけてもらったのです。

仕事の予定がなくなり、組織の輪からも外れていくような感覚がある中で、 こうして声をかけてもらえることが、素直に嬉しかったです。

一緒に仕事をした仲間と、節目の場を共有できる。 そういう時間が、今の自分の気持ちを少し軽くしてくれている気がしています。


4月というのは新しい体制の始まりであり、本来なら気持ちも引き締まる時期です。 でも今年の私は、会社の新年度を少し遠くから眺めながら、すでに自分の次の生活の準備を静かに進めています。

メールやチャットがこない静かな時間の中で、退職後の人生に向けた足固めをしていく。

——きれいにそう言い切れればいいのですが、まだ少し、落ち着かない気持ちも混じっています。 そんな4月の始まりです。

著者プロフィール
もも吉

33年間、IT企業で技術職・管理職として働いてきました。神奈川県在住、妻と大学生の子と3人暮らし(もう1人の子は社会人として独立) 2018年から投資を始め、資産形成を続けてきましたが、役職定年・職場での消耗・健康寿命への意識が重なり、2026年6月に56歳で早期退職することを決めました。このブログは、その決断と準備の記録です。

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